展示会ニュース 2025.09.26
9月12日、中国障がい者連合会主催、中国障がい者補助器具センター・北京市障がい者連合会共催、広州市保利錦漢展覧有限公司協賛による「中国国際福祉博覧会及び中国国際リハビリ博覧会」が北京国家会議センターで盛大に開幕しました。
本博覧会は「テクノロジーの力による福祉の共有」をテーマに、テクノロジーを活用した障がい者支援とスマート高齢者支援の最新成果に焦点を当て、世界から400社以上のリーディング企業が集結しました。展示面積は25,000平方メートルに及び、10,000種類以上の障がい者・高齢者支援ハイテク製品が一斉に発表され、さらに30以上の学術交流・産業マッチングイベントが同時開催されました。また、「補助器具イノベーション製品発表会」を初めて開催し、年間で最大規模かつ最も影響力のあるリハビリ補助器具・高齢者向けハイテク製品の盛会となりました。
新技術製品が一斉発表
スマート補助器具が生活をより豊かに
本博覧会には、技術を活用した障がい者支援・高齢者支援分野のグローバルリーディング企業が集結し、中国聯通、科大訊飛、ファーウェイ、BrainCo、トヨタ、広汽伝祺、長城汽車、上汽大通、オットーボック、ソノヴァ、サンライズメディカル、XSTO、RoboCT、AI-robotics Technology 、EULON、Sunnyou、瞳行、博音、愛聴、United Imagingなど多数の有名企業が一同に集い、ブレイン・マシン・インタフェース、人工知能、AR/VR、3Dプリントなどの先端技術に加え、外骨格ロボット、スマート車椅子、福祉車両、スマート盲導犬、AIスマートグラス、スマート補聴器など多様な革新製品を一斉に発表し、障がい者や高齢者にテクノロジーの力の新たな可能性を示しました。
ブレイン・マシン・インタフェースと「念力」による制御
「念力で操作する」車椅子、義肢装具、リハビリロボットが会場で注目を集めました。BrainCoのスマートバイオニック義肢、サンライズメディカルの脳波制御型車椅子、MindAngelのブレイン・マシン・インタフェース車椅子、Sunnyouのブレイン・マシン・インタフェース外骨格ロボットなど、ブレイン・マシン・インタフェースと「念力」による制御に基づく複数のスマート補助器具が注目を浴び、「思った通りに動く」ことを真に実現しました。
スマートアシストとスマートモビリティ
会場では歩行支援ロボット、ウェアラブル外骨格、福祉車両、スマート車椅子などが注目を集め、長城汽車の「高山」新エネルギー福祉車両、XSTOの具身型車椅子ロボットが初公開されました。また、多くの来場者は、スマートアシスト機能を備えたRoboCT、EULON、三聯などの歩行支援外骨格ロボットを装着・試乗し、移動の負担を軽減しながら移動能力を向上させるテクノロジーの力を体感しました。
視覚・聴覚補助
霊伴科技、瞳行科技のスマートグラス、一街科技、盲友科技のスマート盲導装置、万易、小蒜のスマート盲導犬などは、視覚障がい者向けに信頼性できる環境感知と移動支援を提供します。度康電子の視覚補助機器は、視覚障がい者が書籍、医薬品説明書、スマホ画面を容易に読めるよう支援します。
ファーウェイ、United Imaging、ソノヴァなどは聴覚補助に焦点を当て、複数のスマート補聴器製品を展示しました。そのスマートなノイズキャンセリング・アルゴリズムは騒がしい環境でも人の声を正確に抽出し、音声の明瞭度を大幅に向上させることができます。多くの聴覚障がい者や高齢の来場者が試着後、「はっきり聞こえるようになった」と口々に語り、コミュニケーションが楽で自然になったと感じました。
新製品初公開の場
「産学研用」の連携を推進
今回の福祉博覧会では、初めて補助器具イノベーション製品の大ステージを設け、「補助器具イノベーション製品初公開イベント」を開催し、展示会の主要なハイライトの一つとなりました。初日には、中国聯通、Vivo、AI-robotics Technology、 中国移動具身智能産業イノベーションセンター、蘇州中科先進技術研究院などの企業に加え、江蘇省蘇州市、湖南省長沙市、広東省深セン市、北京市海淀区などのテクノロジーを活用した障がい者支援重点連携地域からの関係者が参加し、電子盲導犬、情報アクセシビリティ関連製品、外骨格、スマート視覚補助メガネ、スマート車椅子、AI補聴器などの革新製品が初公開され、多くの来場者が足を止めて見入り、活発な議論を交わしました。
「創研匯」テクノロジーを活用した障がい者支援展示エリアには、清華大学、北京航空航天大学、天津大学、上海交通大学、香港理工大学、中国科学院深セン先進技術研究院など多数の大学・研究機関が集結し、ブレイン・マシン・インタフェースを活用したリハビリロボット、無線脳波収集システム、3Dプリントを活用したリハビリ補助器具など科学研究成果を転化した一連の製品を展示し、「産学官用」の連携を反映するとともに、リハビリ医療技術の転化と実用化を推進しています。
グローバルリソースが集結
国際的なプラットフォームとしての影響力が浮き彫りに
今回の博覧会は濃厚な国際色を示し、カナダ、韓国、日本、ドイツ、ロシア、フランス、アメリカ、スイス、オーストリア、スウェーデンなど17の国・地域から92の国際企業・機関が出展し、カナダや韓国などからは国家代表団が派遣され、一斉展示が行われました。
また、会場にはサウジアラビア、ドイツ、カナダ、イタリア、ベルギー、ロシア、オーストラリア、日本、シンガポール、マレーシア、タイ、インド、インドネシア、アルゼンチン、ベトナム、モンゴルなどからの海外専門バイヤーが多数来場し、活発な商談が行われ、クロスボーダー協力への強い意向が示されました。
多様な議題に深く焦点を当てる
業界の未来を共に語る
展示会期間中、テクノロジーを活用した障がい者支援、リハビリイノベーション、シルバー経済、特別支援教育の発展、ビジネスマッチングなど、注目の分野に焦点を当てた30以上の同時開催イベントが華やかに行われました。初日には、「中国聴覚言語リハビリ業界交流会」、「中国・カナダ自閉症児教育経験交流会」、「シルバー経済第1回チャネル側専門交流会・ビジネスマッチング会」、「人間とロボットが共生する未来：高齢化社会に対するテクノロジーソリューション」技術交流会など複数のイベントが成功裏に開催され、多くの業界関係者を引きつけ、積極的に参加しました。
会場の各イベントは満席となり、活発な交流が繰り広げられました。専門家や学者、参加者代表たちは業界の現実的な課題と将来の機会をめぐり活発な意見交換を行い、現場の実践経験に基づく実践的なノウハウを数多く共有し、効果的に合意形成を図るとともに、産業融合と技術発展に持続的な新たな原動力を注入しました。
バリアフリー環境づくり
全方位サービスによる支援
さらに、今回の展示会はバリアフリー環境づくりに力を入れ、会場内に特別にバリアフリーサービスカウンターを設置したり、点字マップ、多言語翻訳機器、AI手話ロボット、AR字幕メガネなどのテクノロジーを活用した障がい者支援機器を提供するとともに、ボランティアと連携して手話通訳、補助器具の貸し出し・修理などのサポートサービスを提供し、来場者の体験を全面的に最適化し、バリアフリーサービス水準の向上を図りました。
なお、明日と明後日には、補助器具イノベーション製品発表会、国際支援技術産業交流会、特別支援教育のデジタル化発展交流会、テクノロジーを活用した障がい者支援の革新的技術成果転化交流会など、数多くの重要なイベントが開催される予定で、業界の政策、技術、市場に関する多様な対話を促進します。まさに見どころ満載！
